こんにちは、ウチイダです。
前回のDocker インストールに引き続き、Windows 11のWSL2にDocker Composeをインストールして、開発環境を分割しやすくしていきます。
WSL2 のUbuntu上に、Docker がインストールされている前提で手順を見ていきます。
なお、動作環境は以下の通りです。
- Windwos 11 Pro (21H2 ビルド 22000.120)
- WSL カーネル バージョン: 5.10.16
- Windows Terminal バージョン: 1.9.1942.0
GitHub リポジトリから、Docker Composeの最新版をインストール
Docker Composeは、aptなどのパッケージ管理ツールからインストールできないようです。
公式サイトの記載に従って、最新版のリリースをcurlで取得します。
https://github.com/docker/compose/releases
2021年8月時点の最新版は、1.29.2 です。
## GitHubでの最新リリースのバージョン番号を指定してバイナリを取得
$ sudo curl -L https://github.com/docker/compose/releases/download/1.29.2/docker-compose-`uname -s`-`uname -m` -o /usr/local/bin/docker-compose
## ダウンロードしたバイナリに、実行権限を付与
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
## バージョン情報を表示して、インストールされたかを確認する
$ docker-compose --version
docker-compose version 1.29.2, build 5becea4c
Docker Composeのコマンド補完をインストール
続いて、公式サイトにオプションとして記載されているコマンド補完機能を導入します。
docker-compose と入力した後にTab キーを押すと、利用できるサブコマンドが表示されたりと、非常に快適になります。
## コマンドライン補完のスクリプトをインストール
$ curl -L https://raw.githubusercontent.com/docker/compose/$(docker-compose version --short)/contrib/completion/bash/docker-compose > /etc/bash_completion.d/docker-compose
## ウチイダの場合、直接 /etc/bash_completion.d/ にファイルを置こうとするとうまくいかなかったので、以下のコマンドで行いました
$ curl -L https://raw.githubusercontent.com/docker/compose/$(docker-compose version --short)/contrib/completion/bash/docker-compose > ~/docker-compose
$ chmod 0644 ~/docker-compose
$ sudo root:root ~/docker-compose
$ sudo mv ~/docker-compose /etc/bash_completion.d
## シェルを再読み込み
$ exec $SHELL -l
## docker-compose のコマンド補完が動作することを確認
$ docker-compose [Tab キーを2回押す]
build create events help kill pause ps push rm scale stop unpause version
config down exec images logs port pull restart run start top up
以上で、インストール作業は完了です。
次回はWeb開発のための環境を、Docker Compose で動かしてみることにします。
以上、あなたのお役に立てればうれしいです。